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歯周病ってどんな病気?え、全身の病気と関係あるの?!意外と知らないその真実!

皆さん、歯周病って聞くと「歯ぐきから血が出る」「口が臭くなる」くらいのイメージかもしれませんね。もちろん、それも歯周病の大事なサインなんですが、実は歯周病って、お口の中だけの問題じゃないってご存知でしたか?

今日は、「歯周病と全身の健康」という、ちょっと驚くかもしれないお話をお届けしたいと思います。

歯周病の犯人は、お口の中の「悪い菌」たち

まず、歯周病の主役は、歯ぐきの周りに住みつく「歯周病菌」という細菌たちです。歯磨きが不十分だと、この菌たちが歯にベタッとくっつく歯垢(プラーク)の中でどんどん増えていきます。そして、歯ぐきに炎症を起こし、最終的には歯を支えている骨まで溶かしてしまう、本当に怖い病気なんです。

「でも、口の中のことだよね?」って思いますよね。ここからが本題です!

歯周病菌が体中を巡る!? 恐るべし、その影響力

歯周病が進行すると、歯ぐきは炎症でボロボロになり、血管もたくさん傷つきます。すると、どうなるでしょう?

なんと、この傷ついた歯ぐきの血管から、歯周病菌やその菌が出す毒素が直接、血液の中に入り込んでしまうんです!

血液に乗って、歯周病菌たちは体中を旅し、色々な場所で悪さを働くことがわかってきました。さらに、歯ぐきで起きている炎症によって作られる「炎症を起こす物質」も、血液を通して全身に広がり、他の臓器に影響を与えることもあります。

具体的にどんな病気と関係があるの?

「えーっ、そんなことが!?」って驚かれるかもしれませんが、実際に多くの全身疾患と歯周病の関連が指摘されています。

1. 糖尿病

歯周病と糖尿病は、特に「お互いに悪影響を与え合う」関係なんです。

  • 糖尿病で血糖値が高いと、免疫力が落ちて歯周病が悪化しやすくなります。
  • 逆に、歯周病が悪化すると、血糖値を下げるインスリンの働きが邪魔され、糖尿病のコントロールが悪くなることがあります。

まさに悪循環ですよね。だからこそ、糖尿病の方は歯周病治療を、歯周病の方は糖尿病の検査をお勧めすることがあるんですよ。

2. 心臓病や脳卒中

歯周病菌やその毒素が血管に入り込むと、血管の壁に炎症を起こし、動脈硬化を進めてしまう可能性があります。これが、心臓病(心筋梗塞や狭心症など)や脳卒中(脳梗塞など)のリスクを高めると言われているんです。

3. 誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)

特にご高齢の方に多いのですが、飲み込む力が弱くなると、お口の中の細菌が誤って気管に入ってしまい、肺で炎症を起こして肺炎になることがあります。この時、お口の中に大量の歯周病菌がいると、肺炎のリスクがグッと上がってしまうんです。

4. 早産・低体重児出産

これは妊婦さんに関わるお話です。重度の歯周病にかかっている妊婦さんは、そうでない方に比べて、早産や低体重児出産のリスクが高まる可能性があると指摘されています。

その他

骨粗鬆症や肥満・メタボリックシンドローム、関節リウマチとの影響も指摘されています。

大切なのは「予防」と「早期治療」

いかがでしたか? 歯周病が、こんなにも全身の健康と深く関わっているなんて、驚いた方もいらっしゃるかもしれませんね。

でも、安心してください。歯周病は、予防できる病気です。そして、もし歯周病になってしまっても、早期に治療を始めれば、進行を食い止めたり、改善したりすることが可能です。

毎日の丁寧な歯磨きはもちろんのこと、歯科医院での定期的な検診とクリーニングが何よりも大切です。お口の中をきれいに保つことは、全身の健康を守ることにもつながります。

「最近、歯ぐきから血が出るな」「口臭が気になるな」と感じたら、それは歯周病のサインかもしれません。手遅れになる前に、ぜひ一度、当院にご相談ください。

あなたの健康を、お口の中からサポートさせていただきます!