ブログ
院長ブログ
その痛み、原因は歯ぎしり・食いしばりかも・・・
最近、周りの人に歯ぎしりを指摘された」「朝起きると顎がだるい」そんな経験はありませんか?
実は、多くの方が無意識のうちに歯ぎしりや食いしばりをしています。

放置すると、歯がすり減ってしまったり、顎関節症を引き起こしたりと、様々な悪影響が出てくる可能性があります。
歯ぎしり・食いしばりの種類と原因
歯ぎしり・食いしばりには、大きく分けて3つの種類があります。
グライディング(歯ぎしり)
睡眠中に、上下の歯をギリギリと擦り合わせるように動かすタイプ
クレンチング(食いしばり)
睡眠中や日中に、上下の歯を強く噛み締めるタイプ
タッピング
睡眠中に、上下の歯をカチカチと打ち鳴らすタイプ
これらの原因は、ストレス、生活習慣、噛み合わせ、睡眠時無呼吸症候群など、多岐にわたります。
- ストレス: 精神的なストレスは、筋肉の緊張を引き起こし、歯ぎしり・食いしばりの原因になります。特に、仕事や人間関係でのストレスは、大きな影響を与えることがあります。
- 生活習慣: 飲酒、喫煙、カフェインの過剰摂取は、睡眠の質を低下させ、歯ぎしり・食いしばりを悪化させる可能性があります。また、寝る前のスマートフォンやパソコンの使用も、睡眠の質を低下させる要因となります。
- 噛み合わせ: 噛み合わせの悪さは、顎関節や筋肉に負担をかけ、歯ぎしり・食いしばりを引き起こすことがあります。特に、受け口や出っ歯、歯並びの悪さは、注意が必要です。
- 睡眠時無呼吸症候群: 睡眠中に呼吸が止まる病気で、歯ぎしり・食いしばりを合併することがあります。睡眠時無呼吸症候群は、睡眠の質を著しく低下させ、様々な健康問題を引き起こす可能性があります。
歯ぎしり・食いしばりによる影響
- 歯への影響: 歯が摩耗したり、ひび割れたり、欠けたりすることがあります。また、知覚過敏や歯周病の悪化にもつながります。
- 顎への影響: 顎関節症を引き起こし、顎の痛みや口が開けにくいなどの症状が出ることがあります。重症化すると、顎関節の変形や骨の破壊につながることもあります。
- 筋肉への影響: 顔面、首、肩の筋肉が緊張し、頭痛、肩こり、めまいなどを引き起こすことがあります。
- 顔貌への影響: エラの張り出し、顔の歪み、ほうれい線の悪化など、顔の形が変わってしまうことがあります。
- 睡眠への影響: 睡眠の質が低下し、日中の眠気や集中力低下につながることがあります。また、睡眠時無呼吸症候群を悪化させる可能性もあります。
当院での診断と治療法・対策
当院では、患者様の症状や原因に合わせて、以下のような診断と治療法・対策をご提案しています。
- 診断: 問診、視診、触診、レントゲン検査などを行い、歯ぎしり・食いしばりの原因や程度を正確に診断します。
- マウスピース(ナイトガード): 睡眠中に装着することで、歯や顎への負担を軽減します。患者様に合ったマウスピースをオーダーメイドで作成し、調整も行います。
- 噛み合わせの調整: 噛み合わせの悪さが原因の場合は、矯正治療や補綴治療などを行い、噛み合わせを改善します。
- ボツリヌス治療: 筋肉の緊張を緩和し、歯ぎしり・食いしばりを軽減します。
- 生活習慣改善のアドバイス: ストレス管理、リラックス法、睡眠環境の改善、食生活の改善など、日常生活でできる対策をご提案します。
早期発見・早期治療が大切です
歯ぎしり・食いしばりは、早期に発見し、適切な治療を行うことで、症状の悪化を防ぎ、健康な歯と顎を守ることができます。少しでも気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。
当院では、患者様一人ひとりに合わせた丁寧なカウンセリングと治療を心がけています。
「もしかして、私も歯ぎしり・食いしばりをしているかも?」と思ったら、まずはご相談ください。